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カトリックQ&A

カトリック教会にはたくさんの聖人がいるようですが、いわば守護神と考えてよいのでしょうか。


そうですね。神道の守護神と似ている所が多分にあります。違うのは、キリスト教で言う聖人とは神として祀られるのではなくて、やはり私たちと変わらない人間ですが、神の恵みによって生かされた人たちだ、という点でしょう。

これまでも「聖徒の交わり」について何度かお話ししましたが、キリスト教では、神の子らが神のいのちを共有する一つの家族であること、すでに世を去って神のもとにいる者も、まだこの世の試練にさらされている者も信仰において結ばれていること、そして時間と空間を越えて互いに助け合うものであることを信じています。特にカトリック教会では、すでに亡くなった人で、私たちの信仰の模範になるような人を、「聖人」として公に敬う習慣があります。聖人たちが天で私たちのために祈ってくれていることを思い起こすことは、励みになります。

カトリック教会で、洗礼を受けるときに自分の特別に尊敬する聖人の名を「洗礼名」としていただくのも、そのためです。その聖人と特別に結ばれます。不思議なことに、長い間に性格が自分の洗礼名の聖人に似てくるような気がするのですが、私の思い過ごしでしょうか。私の洗礼名はペトロですが、やはりペトロの単細胞の所とか、そっくり受け継いでいるような気がします。

教会で公に聖人として認められていなくても、亡くなった人で、私たちの心の中で親しく結ばれている人に、神の前で共に祈ってくれるようにお願いすることは、大きな助けになります。特に自分にはどうしてよいかわからないような困難に遭遇しているとき、聖人たちは私たちを助けてくれます。ぜひ試してみてください。

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