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4つの方向づけ(UAPs)とイエズス会学校

2019.08.05

イエズス会のこれから10年間の世界レベルでの現代的な使徒職全体の方向づけ(UAP)の紹介

これからの10年間、イエズス会のそれぞれの施設・学校・組織は次のようなことを特にミッション(使命)として意識して取り組んでいきます、という内容です。世界的な視野でイエズス会の諸活動を方向づける課題は大きく分けて4つあるのですが、それを優しい言葉で置き換えると、

①弱い立場の人たち(貧しく社会の片隅に追いやられている人たち)を大切にすること。

②私たちが暮らす地球の環境を大切にすること。
(自然環境を破壊せず守って行くこと。)

③未来を創る若者たちと共に歩むことを大切にすること。
(若い世代と共にこれからの課題に対して希望をもってチャレンジすること。)

④大切なことの中でも特に大事にすべきことを選んで行える人になること。
(課題解決のため、よりよく生きるために、より大切な方を選んで行える人を養成すること。「識別」という言葉が使われています。)

この4つの世界レベルでの優先課題を参考にしながら、アジアにとっての優先課題は?
それぞれの国(日本)にとっての優先課題は?自分の属する学校にとっての優先課題は?
自分にとっての優先課題は?とグループでの話し合いや全体会の中で、探してゆく方法(共同識別)を学ぶのですが、そうした過程の中で大切なこととして強調されていたのが、

1、現実-今の私たちの置かれている状況-を知ること。
(世界が、アジアが、日本が、学校が、自分か、どんな状況にあるか?)

2、課題に直面したときに、自分がどれだけよりよく変えて行きたいという深く強い望みを持っていること。
(これはこう変えたいという願いの強さを持っているか?)

3、どれだけ実現の可能性があるか?ーも考慮すること。
(自分やチームの能力と照らして。)

若者ならば、むしろ実現させる能力をどうしたら養い伸ばせるかを考えることが、大切だと思います。

① 現実を見て、② 変えたいという強い望みを持ち、③ 実現するための能力をさらに伸ばすこと、が大切なことです。このことが「MAGIS」の精神です。

みんなは世界の出来事のどんなことに課題を感じ、どういうことならば関わってみたい・よりよくしたいと思いますか?そのために今蓄える必要のある能力は何だと思いますか? また、学校にどういう機会があれば、さらによいと思うでしょうか?
そうしたことを、一日のうちで振り返ってもらえたらよいと思います。