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第4回 ISLF2018

Ignatian Student Leadership Forum(ISLF)は、Asia Pacificのイエズス会学校から高校生が集い、参加者が様々な体験や他者との関わりを通して共同生活しながらIgnatian Leadershipについて学び、人生の意味・目的について考え、将来の方向性や自らの使命を発見するよう促す内容の研修会です。

2016年にはインドネシアで開催され、2018年夏には日本で開催されました。概要は以下の通りです。

第4回ISLF( Ignatian Student Leadership Forum) は2018年8月8日から13日にかけて日本で開催されました。JCAP(Jesuit Secondary Education Committee)主催のこのイベントは、2年に1度、毎回アジア各国を舞台にアジアのイエズス会学校の高校生が集い行われています。日本のイエズス会4中高をはじめ、台湾、マカオ、香港、インドネシア、フィリピン、東ティモールの19のイエズス会高校から約70名の高校生がイベントのために東京に集合しました。引率の先生と共に8月8日に来日した際には嵐でしたが、東京郊外の上智大学短期大学部秦野キャンパスに到着するころには虹のアーチが架かり、出迎えてくれていました。

ISLFは6年前にアジア太平洋地域の5つの学校が学生たちの集いを開催しようと決定したことにより始まりました。他のイエズス会高校の仲間と知り合う機会を学生たちに提供することにより、イグナチオ的リーダーシップをお互いのそれぞれの情況と経験から学んでもらうことがねらいでした。

2018年のテーマの“Beyond the Border”は、移民、戦争、そして環境に関する世界の問題について話し合うことを通して、学生たちが自国の文化や慣れた環境を超えていくよう挑戦させました。
ロゴではIHSの文字が渡り鳥を形づくり、伸びているbの文字を超えていて、境界線を超えることを象徴しています。Yは鳥の足跡の形をしていて、十字架とIHS((ラテン語)Iesus Homium Salvator)救い主イエスを表しています。

学生たちは日本における様々な境界線を直視する機会を得ました。ゲストスピーカーの話(移民のNPO法人すたんどばいみーで働くカンボジア女性、被爆者の在日韓国人男性、2011年の東北大震災後の津波で住んでいた町が被災した大学生)などを聞いたり、移民の方々に会いに行ったり、戦争にまつわる神社や美術館などを訪ねたり、2011年の津波による原発事故からの避難者の方々と話をするなどのアウティングを行ないました。そして自己を投影することもできました。また、秦野教会の信徒の方々の協力のもとBBQや花火、日本家屋にて茶道体験などの機会もありました。

日本への観光客としては訪れないような場所を訪れることなどによって、苦労している方々と出会えたことは学生たちにとって非常に貴重な経験となりました。そして日本での経験を通してさまざまな境界線を超えることは挑戦的なことでしたが、移民、戦争、環境の問題について学ぶにつれて、境界線を超えて平和と一致を見出していました。

https://www.jcapedu.org/2018/08/15/4th-islf-in-japan-brings-together-over-70-student-leaders/